自然体で好きを仕事に。 - りじゅセン

自然体で好きを仕事に。

プロに聞いてみたシリーズ
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はじめまして書道家の繁本香菜です。

限られた人生の中で、少しでも多く充実した時間を過ごしたいと思いませんか。人間の人生において、「書く」という動作は必要不可欠です。もちろん、身体の不自由などで代筆を行ったりするケースもありますが。

日常生活を少しでも楽しくするために、充実させるために、「書く」ことを好きになれば「書く」ことを楽しむことができれば、今まで以上に人生が豊かになるかもしれません。と申しながらも、字を書いたり読んだりすることに困難がある方に、配慮に欠ける文章を綴ってしまっているようにも感じています。

私個人の価値観として「書く」ことの楽しさ、「書道」の楽しさを思うままに表現する記事を公開します。ご理解いただけると幸いです。

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生み出す。

私にとっての書道は「出会い」のきっかけであり、「自信を付けるための手段」でもあります。

文字が上達する過程を実感するために向き合った学問の中で、無理をせずに取り組むことができたのが書道でした。

自分の感情を自分の意志次第で表現できるため、「自分にしか創れない何かを生み出したい」私にとって、書道はぴったりの分野であると感じました。

上達することにより、「努力できる自分」を体感し、そのことが自信を付けることに繋がるのです。

大切なことは自然体でいること

そして、そんな私にとって魅力的な分野である書道に取り組んでいると、たくさんの素敵な方々、私を応援してくださる方々に出会います。

最近は企業様や個人様から直接書道のお仕事をいただけるようになりました。恋愛と同じで、仕事も自分から追いかけてはいけない、と実感する毎日です。

「私の書を買ってください。」と自分からグイグイと迫っていては、反って仕事の活動範囲が狭くなるように感じます。「私のことが大好きやもんな。」と問い続けてパートナーに愛を求めると、相手の気持ちはどんどん離れていくのです。

大切なことは自然体でいること。背伸びせずに、無理をせず、できないことは正直に申し出る。見栄を張らない。

そして何よりも、無理をして美しい文字を書こうとするのではなく、自分が書きたい字を書く。表現する。
そうすることで、心の開放感も得られるのです。

自然体でいるとどうなったのか

相手のニーズに応える書道だけではなく、日々自己表現をする

書道に限らず自身のことも同じです。「頼りになるね。」と言われたいからと、無理をしてしっかりした一面ばかりを見せるのではなく、ダサい自分も公開する。どんくさい自分も公開する。

そうすることで、本来の自分の文字や素の自分を好きになってくださる方々が周囲に集まる、心強い環境になりました。

そしてその恵まれた環境の中で、「書く」ことを仕事にしたいと自分の夢を語るようになり、その実現に向けて一緒に頑張ってくださる方々がたくさん現れました。

内定辞退?!

「書く」ことを仕事に。好きなことを仕事に。「書道」を仕事に

それが私の一番の夢です。

新卒の段階で、しかも今の自分の書道の実力の低さでは、書道だけでは安定した収入を得られないと感じ、また社会人経験をしたいということもあり、就職活動もしました。内定辞退を繰り返し、残った最後の魅力的な一社。高収入、高学歴のエリート集団の企業。

安定した生活を送るために企業就職をするか。内定を辞退するか。内定を辞退して、大好きな「書道」を仕事にするか。

そんな悩んでいる私に、「初任給26万円?そんなんすぐ稼げるって。自分の好きなことをするのが一番やん。室内に籠るの苦手やろ?外に行きたいやろ?自分の好きなことして働いてほしいわ。ほんまに好きなことせーへんかったら、身体壊して倒れるで。」と強く背中を押してくれる恋人の彼が傍にいました。

そんな言葉があったからこそ、私は大きな人生の決断をすることができたのです。
私は決断できる人になったのです。

それから、書道をすること、文字を書くことがさらに楽しくなりました。

就職活動が楽しくなるかも?!

これから就職活動を始める皆様へ。

これから始まる長い就職活動において、履歴書を手書きで書く機会が何度も何度もあります。字を書くのが好きな私でも、時々嫌になるくらいたくさん書く機会がありました。

その期間、履歴書を書く時間を楽しむことができたら嬉しいな、という思いもあり、「書く」ことの楽しさを伝える記事を綴ることにしたのです。

私の書道教室の、ある生徒様の様子です。

お稽古に、何も迷わずに筆と紙を手に取った瞬間、大胆に自由に字を書く姿を見ました。書道は未経験、と聞いていましたが、初めてのお稽古でも美しい渇筆の線を生み出していました。余白の取り方も上手でした。

「なんでそんなにかすれた線が出るのですか。」「心がかすれているからやで。」と自問自答されていて、わけのわからない1人漫才で教室を明るくしてくれました。

そんな一見しょうもなく感じるギャグも、私にとっては貴重な言葉でありました。もしかしたら、その生徒様も心の中で何かを抱えていたのかもしれません。それに気付くことができなかった私はまだまだ未熟であると痛感しつつもあります。

「心がかすれているからやで。」

心の状態が書によって表現できる

これは、日常生活における自己表現に限らず、心的外傷後ストレス障碍(PTSD)の治療法としても活用することができるのです。

芸術表現をして心の傷を癒すこともできるのです。自己表現としての書道。自分の心理状態を訴える書道。誰一人として、全く同じ文字を書くことはできません。どの文字も魅力的で、尊重されるのです。

生徒様の何も迷わずに、大胆に自由に字を書く姿。お手本を渡す前から書く姿。お手本や私の字の配置を参考にしつつも自分の書き方を貫き通す姿。私が理想とする書道のスタイルはこれであると感じました。

お手本と違って良いよ。

みんな同じが良い、と言われていた時代の日本の教育の傾向と同じように、国語科の書写の分野においてはお手本通り書くことが素晴らしいとされているのです。

学校教育においては習字の時間に、「クラスメイト全員が同じようにお手本通りの文字を書くこと」が素晴らしいとされているのです。

今から、批判の声が私に向かって殺到することを覚悟した上で申します。

お手本の字が正しいとは、どの基準でいえるのでしょうか。
全てのお手本が、特に平仮名において、元になる漢字を意識して書かれているのでしょうか。他の書道教室の先生方とも話し合いましたが、特に「は」の字源が「波」、「ま」の字源が「末」ということを意識して書かれていないお手本が多く存在するように感じます。

話はやや、いえ、かなりそれましたが、お手本にこだわりすぎてはいけないのです

お手本を意識しすぎずに思いっきり書けば、思うままに書けば、「書く」ことの楽しさ、「書道」の楽しさを体感することができるのです。もちろん、基礎や古典を学んだことが前提ですが。

人生

「書く」ことの楽しさ、「書道」の楽しさをたくさん伝える人生。
自分自身が仕事を楽しむ人生。
社会人一年目の生活に向ってのスタート準備期間。

これからの人生が本当に楽しみです。

書道を通して自信を持ち、素敵な方々と出会う。自己表現をする。自分の好きなことを貫き通す人生。自分の最終目標に向かって、一貫性のある仕事をこなす人生。

自分らしく、精一杯生きていくことのきっかけくれた彼に心から感謝しています。
私と同じ感動が、この記事を読んでくださったあなたにお届けできたのであれば幸いです。

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